海外ブログなのに海外ネタが一つもない!!
ということで、今回は小生の海外赴任地の歴史に関する記事、いままで、訪問した国は20か国以上、しかし身近な国で行ったことない国もいっぱいある。
このコロナ下、海外に出張することもできないので、是非、コロナが終息したら、海外に飛んでください。
- 海外生活・文化の違い
- 宗教に対する考え方
- 日本とは違う衛生状態・油断禁物
- 海外での人との付き合い方
マレーシアでの思い出
やはり、ここから話さなければいけないだろう。
海外工事へのシフト
マレーシアでセメントプロジェクトに従事していた、建設の師匠で恩人である松田さんから、お呼びが掛かった。
「おまえに手伝ってほしい。」
師匠の名指しである、マレーシアに行かざるを得ない状況になった。
その時、IHIは2つの海外の大型セメントプロジェクトを受注していて、受注金額を実勢より安価で受注したことと、当時、通常、1つのセメントプラントの人的リソースしか確保していなかったのに、2つの大型プラントを受注したことによって、そのリソース配分を海外工事未経験である、国内工事の人材をシフトしていたのである。
そのシフトに小生も含まれた、ましてや師匠からの名指し、行かざるを得なかった。
初めての海外出張。
浮足立つ
当時は本当にのんびりしたもんだった。
関係会社の航空券手配の会社にエアチケットの購入を依頼するのだが、「エコノミーは満席です。」と申請書に記述すれば、ビジネスクラスのチケットが購入できた。
しかし、値段を調整するために、日系のエアラインではなく、マレーシア航空。
初めての出張だったので、マイレージだのなんだのには全く無頓着だったので、ビジネスクラスで行けるなら、とマレーシア航空で、それもクアラルンプールでなく、ペナン行の飛行機に乗った。
いまでも忘れられないのはその機内で食べた、初めての「サティ」、まあ、ヤギの肉を焼き鳥のように串刺しにして、甘いソースで食べる。
これは屋台でも食べたし、インドネシアでもよく食べた。
しかし、今は2回目のインドネシア赴任で、屋台のサティでひどい冷や汗もんの食あたりになったので、もう食べる気はしない。
そして、ペナンの空港にランディング。
現地から小生の名前のカードを持ったドライバーが迎えに行くから、と言われていたが、初めての海外出張である、そのドライバーを見つけたときは、嬉しくて、また、安心していて、ホテルに着いた時、思わず、会社のドライバーに、10ドルぐらいのチップをあげたような記憶がある。
海外工事なんだ
ここでのプロジェクトそのものの思い出はあまり良いものではない。
しかし、初めての海外工事、海外生活の経験として、
とにかく食事が美味かった。
- 特に初めて連れていかれた中華料理の最後に出た、ココナッツミルクのプリンは今でもその味を忘れることができなく、今でも追い求めている。
- 露店の中華料理が美味かった。
- 鴨の照り焼きが美味かった。
- サティが美味かった。
宗教・人種に対しての難しさを学んだ
- 窓のないホテルでテレビを観ていると、1時間ごとに中国語、マレー語、ヒンズー語と同じニュースを3回行われていた。(2013年頃にマレーシアに訪問した時は、3種類の言語でのニュースはなかったような気がする。)
- 現場事務所で、マレー、中華、インド系と3種類の人種で休暇が違っている。
- このように構成する人種が多人種の場合、国家運営の効率は極めて悪いものになる。
そして、一番、驚いたのは”水”である、もちろん、飲み水はボトルのミネラルウォーターだが、炊事で沸騰させるような水は池の水をろ過したものを使って炊事していた。
その頃の経験から、もう海外ではろ過した水の沸騰水を使えば、飲料できるという経験はこの頃に学んだ。
インドネシアでの思い出
’98年にめでたく、IHIがインドネシアの酢酸エチルプラントの建設工事をS社から受注した。
その前後に何度か現地サーベイやサブコンとの交渉等々でインドネシアを訪れたが、インドネシアでもさまざまな学びがあった。
さまざまなインドネシアの思い出
ファーストフード
小生が’98年に行ってた頃から、もうすでにインドネシアにもファストフードの店はあった、マクドナルド、そして、ケンタッキー。
こんなところがメインのファストフードの店だった。
ケンタッキーは揚げている油と鳥の脂がなく、パサパサとしかしていなかったので、マクドナルドをよく使った。
ファストフードのあるショッピング可能な街からサイトまで車で約40分。
その頃はサイトに宿泊せずにジャカルタからサイトまで約2時間かけて通っていたので、朝、ジャカルタを出て、ショッピングセンターのある街でマクドナルドの冷たい飲み物とポテトがセットになっている、ミールセット(ビッグマックセット等)を買ってサイトで昼食を取る計画だった。
さて、サイトについて、マクドナルドで買ったミールセットがおいてあるシートを見てみると、なぜか水浸し。
なぜ?なぜ?と袋を開けてみるとコーラが空っぽ。
それも一緒に行った、3名分のコーラが、多少差はあったが、すべてもれていて、ひどいものは空っぽだった。
この経験から、日本と同じようなものはあるが、単品の品質は大きく違う可能性があることを学んだ。
自分の雑菌で水あたり、これは酷い!!
ここで紹介している内容は1997年から2001年前後の話で、今から20年以上前の東南アジアの環境や状況である、最近は東南アジアの各国も製品の品質管理が本当に良くなり、日本製と変わらない状況なので、大部分の話は「昔のはなしするなぁ」と聞いていただければよい。
しかし、この水あたりの件は今でも起こりうる話なので、これから東南アジア等の熱帯に行かれる方は要注意して欲しい。
着任前の現地出張はジャカルタの「サリ・パンパシフィックホテル」に宿泊し、2時間かけて現地にサーベイに行き、夕方にジャカルタに戻るというスケジュールだった。
飲み水もホテルにフリーでおいてある「AQUA」のボトルを2本持っていくのが常であった。
通常はすべての水を飲み干すのだが、ある時、現場で飲み切らなかった水をホテルに持ち帰り、その余った水を冷蔵庫で冷やし、夜寝る前に飲んだ。
次の日。
ひどい水便。
そりゃもう、便が水だった。
実はこの原因は前の日の昼間、炎天下の中ペットボトルの水を口をつけて飲み、自分の雑菌がペットボトルに移り、炎天下の熱でその雑菌がボトル内で大量繁殖し、冷えた後もその増えた雑菌は減らず、自分の腸内で水あたりとなった。
この失敗はほとんどの出張者が経験し、
その後、ペットボトルの水が残ったら、捨てる。
もしくはペットボトルに口をつけないで飲む。
という、失敗体験からの教訓となった。
皆様も東南アジア等、熱帯地域に行かれた時はお気をつけあれ。。
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